今回は様々なケミカルをラインナップするフィニッシュラインの中から、ドライ バイク ルブリカントをレビューしてみたいと思います。
粘度の低いさらさらタイプのチェーンオイルですが、自分の理想とする性能にマッチするか、実際に使って検証して行きます。
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購入動機
私はここ数年チェーンオイルにワコーズのチェーンルブを使って来ましたが、いくつかの不満点がありました。
その不満点というのは以下の3つになります。
- チェーンが汚れやすい
- 注油時の消費量が多く、早く無くなってしまう
- 塗布する際に飛散しやすい
特に2番目の消費が早い点については、頻繁に購入しなければならず経済的な面でデメリットが大きいと感じていました。
そこで今回はスプレータイプでは無くリキッドタイプで汚れも付きにくいドライ バイク ルブリカントを試してみる事にしました。
製品概要
- 使い勝手が良く、オンロード/オフロードどちらにも適したドライタイプ潤滑剤
- 埃や砂塵などが付着しにくいので、様々な条件下で優れた潤滑性を発揮
- チェーンだけでなく、変速機の可動部やインナーケーブル、ブレーキ/シフターの可動部にも使用可能
- 乾燥した環境に最適/定期的な洗浄と注油を推奨

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使用感
使い始めるにあたって、パーツディグリーザーで古いオイルを綺麗に除去してから、ドライ バイク ルブリカントを塗布して一晩置き、翌日から実走してみました。
粘度と塗布のし易さ
チェーンに塗る前に使用方法に書かれている通り容器を良く振って中の成分を均等にします。
その後塗布作業に移りますが、さらさらと言うだけあってかなり粘度が低く、容器を傾けるだけでオイルがしたたり落ちて来ます。
室内で作業をする時は、ウエスなどを添えながら塗布するか、あらかじめ新聞紙等を敷いて作業した方が良いでしょう。
匂いは揮発性の油の匂いで少し刺激性がある感じですが、仕事柄オイルの匂いに慣れっこな私には、さほど気になりませんでした。
※匂いに敏感な方は屋外もしくは換気の良い場所での作業をお勧めします。
静粛性
オイルがしっかり乗っている走り始めの段階は、チェーンの音鳴りはほぼ感じられず、中々良いと感じました。
テスト走行は2回に分けて合計130kmほどを走りましたが、100kmに差し掛かる頃に少しずつシャリシャリと音鳴りがし始め、距離を重ねると徐々に大きくなる感じでした。
汚れ具合
今回最も期待していたのがチェーンの汚れにくさでした。
実際に130kmを途中の清掃無しに走って結果がこちらです👇
まずは走行前のチェーンです。

チェーンの表面にうっすらとオイルの被膜があります。
続いて50kmほど走った後がこちら。

いく分黒ずみはあるものの比較的きれいな状態です。
そして130km走行後の状態がこちら。

ローラーの周りにほこりとオイルが混ざり合った塊のような物が見られます。
やはり汚れにくいとは言え、100km以上走るとそれなりに黒くなって来ますが、ワコーズのチェーンルブほどでは無いと思います。
走行時の抵抗
次は走行時の抵抗についてですが、こちらは特質して回転が軽くなる等の感触はありませんでしたが、ペダリング中の回転が幾分滑らかになった感触はありました。
抽象的な表現になりますが、クランクを回す時に足に伝わる、金属が触れ合う感触の角が取れてマイルドになった感じを受けました。
持久力
続いて持久力(耐久性)に関する評価ですが、私はここで初めて自分が大きなミスを犯している事に気付きました。
それは持ちの長さを十分確認せずにこのオイルを購入してしまった事でした。

これは後から他の方が書かれたレビューを読んで知ったのですが、このオイルは、潤滑の持続がおおむね150km程度との事でした。
ボトルの裏書には「汚れの付着を抑え、長期間にわたって摩擦係数の低減を発揮します」と書かれているのですが、一日最低でも200kmを走破するブルべの様な使い方は想定されていない様です。
つまりブルべで使う際は必ず途中で注油が必要になり、600kmのブルべでは少なくとも3回程度の給油が発生する事になります。

自分の確認不足とは言え、これは致命的なマイナス要素です。
ドライタイプのオイルなので、汚れが付きにくいのは美点ですが、背反する持ちの悪さは非常に残念です。
実際130kmを走り終えた後のチェーンを見ると、リンクやローラーに不自然な光沢は無いものの油膜は明らかに薄くなり、切れかけている状態でした。
評価
評価:
評判通り汚れは付きにくかったのですが、いかんせん潤滑の持続力が短くてロングライドに使えないのは大誤算でした。
という訳で評価は星2.5とさせて頂きました。
まとめ
汚れにくさや回転抵抗を滑らかにしてくれる等良い点もあるので、通勤や週末のちょっとしたサイクリングには向いているオイルだと思います。
私の場合はロングライドで使うメインバイクには用途が合わないので、室内トレーニング用のセカンドバイクに使って行きたいと思います。
まだまだオイル探しの旅は続きそうです。
それではまた次の記事で。