G-9P6M8GGK3P
アイテム

【レビュー】Dixna ジェイフィット エバージョン2FZ

Dixna(ディズナ)のアルミハンドル ジェイフィット エバージョン2 FZを購入してメインバイクのPinarello GAN-Sに取り付けたので、レポートしたいと思います。

【PR】

製品概要

Dixnaは東京サンエスさんが展開するロードバイク系のオリジナルパーツブランドで、日本人の体形に合ったパーツ作りをしています。

今回購入したジェイフィット エバージョン2 FZは先に発売されていたエバーシリーズのバージョン2となる6061アルミを使用したモデルです。

画像はワールドサイクルさんのサイトより引用しています

ハンドル幅は340・360・380・400・420mm(c-c)から選択可能

ドロップ量は125mmでリーチは80mmとなっており、クランプ径は31.8mmです。

【PR】

購入動機

このハンドルを知ったのはYouTubeのチャンネルで元プロロードレーサーの辻善光さんがフィッティングの際にお勧めしていたのを見たからでした。

動画の中で私が特に興味を持ったのは、ハンドルのドロップ部分にもうけられたフィットゾーン(FZ)と呼ばれるつぶし加工でした。

ドロップ部分の頂点が平になっているのがお判りになりますか?

これは普段リラックスしてペダリングをする時に、ハンドルのドロップ部分に指を掛けやすいように考えられた形状になっていて、是非一度使ってみたいと思っていました。

加えてハンドルのドロップ量も現在使用しているハンドルと比較して浅く、上ハン部分は卵型の握り易い形状となっているので、リラックスしたポジションを取りやすくなる効果が期待できます。

特にブルべやロングライドが好きな私にとっては、長時間の走行でリラックス出来るポジション作りは、体へのダメージ軽減をする上で非常に重要なテーマです。

更に価格設定も税込み¥8,140と手の届きやすかった事もあり迷わず購入しました。

今まで使っていたハンドルとの比較

それでは次に今まで使っていたSHIMANO PRO PLT アナトミックハンドルとのスペックの違いを見て見ましょう。

ハンドルの形状の違い

画像はワールドサイクルさんのサイトより引用しています

今までのハンドルはアナトミックの名の通り下ハンの中間付近につぶし加工がされており、その部分が握りやすい形状になっています。

リーチは78mmで今回購入したエバージョン2より2mmほど短いのですが、ドロップが144mmあり下ハンを握った時の前傾が24mm深くなります。

これはレースなどで深いエアロフォームを取りたい時には良いかも知れませんが、ロングライドでは前傾がきつくなり過ぎてしまう傾向にあります。

またハンドルのトップ部分はSHIMANOが丸形なのに対してDixnaのハンドルは卵型の形状になっており、ロングライドやヒルクライムで上ハンを握る機会の多い私には嬉しい作りとなっています。

もちろんDixnaもハンドルセンター近くのサイコンやライトを取り付ける部分は丸形の形状になっていますので、心配はご無用です。

重さの比較

続いては新旧ハンドルの重さを見て行きたいと思います。

私は広いハンドル幅が好みでSHIMANOもDixnaも共に420mmをチョイスしています。

条件は同じなので実際ハンドル交換時に重さを計測した結果がこちらになります。

SHIMANO PROの実測重量がこちら

SHIMANOのハンドルは実測で278gと中々の軽さでした。

レーシングブランドのPRO製という事もあ、手に持った時点で軽いのが判ります。

つづいてはDixnaの重量です。

Dixnaのハンドルの重量がこちらです

実測で重量は305gとSHIMANOのハンドルに比べて27gほど重い結果となりました。

重量増は少しばかり残念ですが、今回はハンドルの形状に惚れ込んでの購入だったので、目をつぶろうと思います。

もし同じ形状で軽量化を望むのであれば、東京サンエスさんのブランドのOnebyESUからラインナップされているジェイカーボン グランモンローSLを選べば振動吸収性も一緒に向上出来るでしょう。

但しお値段¥35,200(税込み)と、それなりの投資が必要となります。

ハンドル交換と位置調整

新旧ハンドルの比較も終わったので、いよいよハンドルを交換して行きます。

作業は至って簡単なので、今回も自分で交換してみました。

サクッとのバーテープを剥がしてSTIレバーを外していきます。

長年働いてくれたハンドルに感謝しながら外して行きます

後はステムからハンドルを外して新しい物と交換します。

取り付けたハンドルにSTIレバーを仮組したら、下ハンを握って角度を決めます。

STIの位置はバーテープを巻く前なら微調整が出来ますが、下ハンの角度は後から調整しようとすると、STIの角度まで変わってしまうので一番最初に角度を決めてしまいましょう。

新しいハンドルにSTIを仮組したのがこちら

下ハンの角度が決まったらSTIの位置を決めて行きます。

左右で高さや角度を変えて、リラックス出来るポジションを取った時に違和感のない方へ反対側を近づけて行きます。

人間の感覚器官は非常に優秀なセンサーですので、手や体に伝わる感触を頼りに最適な位置を割り出しましょう。

バーテープを巻いて完成

STIの位置が決まったら最後にバーテープを巻いて完成です。

仕上がりはこんな感じになりました

私は化粧テープが劣化して上ハンドル周りがべた付いて来るのが嫌なので、逆側からバーテープを巻く様にしています。

素人の作業なので、多少巻が不揃いな所はご愛敬という事で。

フィットゾーン(FZ)の握り具合の確認

バーテープも巻き終えたので、いよいよこのハンドルの売りでもあるフィットゾーンの握り具合を確かめます。

ここがフィットゾーンです

バーテープで隠れて少し分かり難いですが、写真の丸の部分がフィットゾーンです。

横から見て肉が薄くなっているのがお判りになるでしょうか?

実際にドロップの肩近くに手を添えて人差し指と中指をフィットゾーンに掛けると、とても収まりが良くリラックスして握る事が出来ました。

【PR】

ConoHa WING キャンペーン実施中!

実走による確認

ハンドル交換後の感触は概ね良好なので、次は実際にバイクを走らせてみてフィーリングを確かめてみました。

平坦とヒルクライムの両方で感触を確認しました

ブラケットポジション

実走の距離は47kmで360mアップと少し軽めのライドでしたが、風が強く様々なポジションを試すには良い日でした。

まずは一番多用するブラケットポジションですが、フィットゾーンのお陰でハンドルに指が掛けやすく、長い時間握っていても楽に感じました。

これは手の小さい方や、女性にもお勧め出来るポイントでもあると感じました。

上ハンポジション

続いて登りや前傾に疲れた時によく握る上ハンですが、卵型の形状になっていて幅も広すぎず、手も置きやすいし指も掛けやすいと感じました。

エアロハンドルは幅が広い分手を置きやすくはありますが、握ろうとするとそれなりの握力が必要になって来ますので、これも手が小さい方や女性にはメリットになるのではないでしょうか?

下ハン

続いては下ハンですが、今回のハンドル交換で劇的に握りやすくなったのが、この下ハンです。

ドロップ量が20mm以上浅くなったことで、エアロポジションで下ハンを握った際に上体に余裕が生まれて、非常に楽に感じました。

また下りで下ハンを握る際にも、ブレークレバーに指が届きやすくなり安心度がグンと上がりました。

向かい風の巡航でも積極的に下ハンでエアロポジションをとる事が出来たので、これは大きな収穫になりました。

振動吸収性

ハンドルの各ポジションの次は手への振動ですが、これについては今回のライドれは違いを感じ取る事は出来ませんでした。

ハンドルのトップ部分が円形から卵型になった事で、しなりが生まれて振動をいなしてくれているかも知れませんが、私の感覚ではそこまでを感じ取る事は出来ませんでした。

デメリット

ここまでメリットや良かった事ばかり書いて来ましたが、デメリットも上げてみたいと思います。

と言っても今回感じたデメリットは重量が増えた事だけなんですけどね・・・

それも27gと僅かですし、軽量化を狙うならカーボンハンドル買えやと言う話なので、次はジェイカーボンのグランモンローSLを狙いたいと思います。

頑張ってお金貯めよっと・・・

評価

評価:

Dixna ジェイフィット エバージョン2FZに対する私の評価は5点満点中4.5点とさせて頂きました。

交換前のハンドルに対して重量が増えてしまった所以外は非常に良いハンドルだと感じました。

さすがは日本人に合った物づくりをしている東京サンエスさんの製品だけあって、使いやすくコスパにも優れています。

また手が小さい方や小柄な女性にもお勧めの製品ですので、気になる方は手に取って確かめられる事をお勧めします。

※評価はあくまで筆者個人の感想ですので、実際はお使いになる方により個人差がある事をあらかじめご承知おき下さい。

まとめ

評価の後はここまでの感想を簡単にまとめたいと思います。

今回のハンドル交換の一番の目的は、ロングライドでも疲れにくいリラックスしたポジション作りをする事でした。

結論か言ってしまうと、今回のハンドル交換は大正解でした。

何より全てのポジションで快適度が向上出来たのが大きな収穫でした。

軽さと振動吸収性ではカーボンハンドルには及ばないでしょうが、費用対効果としては非常に満足度の高いパーツだと感じています。

まだ100kmを超えるライドでの検証は出来ていませんが、期待値は非常に高いので折を見て長期使用でのレポートもアップできればと思っています。

それではまた次の記事で。