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コラム

【コラム】雨の日のグローブ事情

自転車を趣味にされていて、レイングローブを持っている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

100km程度のサイクリングならば、特に必要としない事がほとんどですが、事ブルべの場合はそうも行かないケースがあります。

そこで今回はロングライドと雨の日のグローブ事情について少し考えてみたいと思います。

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 ロングライドとグローブについて

そもそもグローブは、好みで着用する人としない人に分かれると思います。

私の場合は基本一回で100km程度のライドを想定しているので、手のしびれを軽減したり、落車の際に掌を守る等の目的から、パッドモリモリのイントロのスティンガー6を愛用しています。

ブルべ用に作られたスティンガー6

普段サイクリングをしていても、多少の雨ならば特段レイングローブを必要としないのは皆さんも一緒かと思います。

ではどんなシチュエーションでレイングローブが欲しくなるかと言うと、やはり気温が低くなる時期ではないでしょうか?

冷たい雨に長時間さらされる事で指先がかじかんでしまい、ブレーキやシフト操作が思うように出来ないのは非常にストレスになりますよね。

特にブルべでは夜間や標高の高い場所等通常のサイクリングとは異なる条件下で長時間の走行を強いられるケースもありますので、安全の観点からも防寒が重要になって来ます。

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一般的なレイングローブ

通常自転車向けのレイングローブと言うと、ウェアメーカーがラインナップしている物が一般的かと思います。

これはサイクリングに使う事を前提に作られており、素材も通気性等を考慮されているので使用感は間違いないでしょう。

専用品と言う事でお値段もそれなりにしますが、日本製を選んでおけばサイズ感や耐久性は心配ないと思います。

中でもパールイズミは日本製ウェアメーカーの老舗なので、こちらのレイングローブを選んでおけば鉄板ではないでしょうか?

パールイズミ サイクルレイングローブ

 

代用品という選択

サイクリングでの使用を前提に作られたレイングローブであれば機能的に優れているのは当然ですが、一方背反する要素として価格の高さがあげられます。

高機能の物ほど価格も高くなる傾向にありますので、購入時には悩ましいところです。

そこで登場するのが代替品を使うという選択肢です。

中でもブルべ界隈で最もメジャーなレイングローブの代替品がショーワグローブのテムレスでしょう。

画像はショーワのサイトより引用しています

 

何だ、ただのビニ手かと思われるかもしれませんが、ランドヌールから選ばれるのにはそれなりの理由があります。

理由1.蒸れにくい

テムレスが他のビニ手と違う点は、その名の通り透湿性の高さによる蒸れにくさです。

一般的な塩化ビニール製の手袋の透湿性が63なのに対してテムレスの透湿性は1157となっています。(透湿性は数字が大きいほど中の湿気を逃がしやすい事を表します)

実際の使用感としては、長時間装着していれば蒸れないという事は無いのですが、一般的なビニ手と比較するとかなり蒸れにくくなっていると言えるでしょう。

理由2.薄くて柔らかい

テムレスの特徴として次にあげるのは、薄さと柔らかさです。

他社のビニールやポリウレタン製の手袋と比較して、生地が薄く柔らかいため、小さなものを掴んだり、ウェアやバッグのジッパーの開閉等も苦になりません。

収納の際も柔らかいお陰で結構小さく折りたためますから、ジップロックに入れてコンパクトに持ち運ぶことが出来ます。

理由3.防寒対策も出来る

またテムレスにはバリエーションとして、裏地に起毛タイプのボアを施した防寒テムレスもあります。

写真はショーワのサイトより引用しています

これは雨だけでなく、寒さからも手を守ってくれるので厳冬期の防寒対策として非常に役に立つアイテムと言えます。

理由4.価格が安い

最後はテムレスの最大のメリットである価格の安さです。

もともと作業用の手袋なので非常にお安く手に入れることが出来ます。

大手の通販サイトでも1000円以下で購入出来るので、気兼ねなく使い倒して、くたびれて来たら洗車や庭仕事用に回すことが出来ます。

通販以外にもホームセンターや作業服専門店等でも流通していますので、入手性が高く、緊急時にはブルべの途中でも手に入れられるでしょう。


とっさの雨対策として

ここまでは雨対策として事前にグローブを準備しておくことを前提としていましたが、ロングライド中の不意の雨に対応する方法として、作業用の薄手のゴム手袋を携行しておく事をお勧めします。

ニトリルのゴム手はいざと言う時に何かと重宝します

普段はトラブル、特にパンク修理の際にチェーンオイルで手を汚さない為の方策として薄手のニトリルゴム手袋をツールケースの中に入れておき、急な雨の際や気温の低下に対応するときにインナーグローブとして使う方法です。

通気性はレイングローブやテムレスには到底かないませんが、手や指先の末端がこごえるのを少しですが軽減してくれる効果があります。

不要になれば気兼ね無く捨てることも出来るし、収納場所も取らないのでお好みの物を一双持っておくと良いでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?雨の日のグローブ事情。

レイングローブに比べるとテムレスやゴム手は見た目的に抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますので無理にはお勧めしません。

私は個人的に見た目はあまり気にしない方なので、何の抵抗も無く使っていますし、これからもブルべのお供として愛用していきたいと思っています。

やはり過酷な気象条件下でも走り続けるために、安くて機能性の高いグローブは、完走を手助けしてくれる強い味方だと思います。

それではまた次の記事で