今回はメインバイクとして使っているPINARELLO GAN-SのBB(ボトムブラケット)を交換したお話です。
BB交換の経緯
現在使用しているBBが走行距離20,000kmを超え、ダンシングなど負荷を掛けたペダリングをした際に異音を発する様になって来ました。
思い返せば雨の中を長時間走ったり、定期的に水での洗車もして来ましたので、少なからずベアリング内へ水が入り込んで腐食が起きていると思われます。
何よりベアリング内のグリスが潤滑剤の役目をとっくに終えている頃ですので、摩耗もかなり進んでいるでしょう。
そんなわけで今回思い切ってBBを新品に交換&アップグレードする事にしました。
ちなみに異音の発生している古いBBはこちら。
BB-RS500
シマノのBB-RS500です。シマノのコンポーネントで言う所のティアグラグレードのBBになります。
現在はBB-RS500は廃版になっており、BB-RS501に代替わりしています。
BBと工具の購入
先ずは新しいBBと交換作業に必要な工具を購入します。
私のPINARELLO GAN-Sは2016年式でBBはスレッド(ねじ切り)式のイタリアンになります。
せっかく交換するので今回はBBを一段階アップグレードしてみようという事で、アルテグラ・105グレードのSM-BBR60にする事にしました。
また、交換に必要な専用工具も持っていなかったので、シマノ純正のBBアダプター工具とSM-BBR60用のアダプター2点を合わせて購入しました。
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BB交換
BBと工具が揃ったので、早速交換してみました。
クランクの取り外し
まずはBBにアクセスするのに邪魔になるクランクを取り外して行きます。
最初に左クランクのセンターのキャップをシマノの純正工具で緩めて取り外します。
使用した工具はTL-FC16です
これで左のBBにアクセスできます
右クランクのチェーンを外しておいて、プラハンマーでシャフトを軽く叩いてあげると、右側のクランクも抜き取る事が出来ます。
右側のBBも外せる様になりました
左右のクランクが外れてBBに工具を掛けられる様になりました。
BBの取り外し
次はいよいよBBの取り外しです。
購入したシマノの純正工具を使って古くなったBBを外していきます。
使用工具はTL-FC36ですサードパーティーでもっと安い工具が販売されていますが、今回はあえてシマノの純正工具を購入しました。
理由は工具の精度がしっかりしている事と、レンチを回す際にフロントディレーラーに干渉しない様に考慮されている形状が使いやすそうだったからです。
取り外したBBがこちらです清掃と組付け
まずはBBを外した後のねじ山とフレーム内をきれいに清掃して行きます。
パーツクリーナーをペーパータオルに付けて、BB内部を拭き上げます
BBのねじ部やフレーム内の汚れをしっかり除去したら、新しく取り付けるBBを準備します。
SM-BBR60
バイクに取り付ける前にねじ部とベアリングカップのふちに、ほこりや水の侵入を防止するためのグリスを塗布してあげます。
今回はホイールやヘッドパーツのメンテナンスでも使用しているシマノのデュラエースグリスを使いました。
グリスはたっぷり目に塗って、はみ出たら拭き取りましょう
BBは斜めにならない様に、最初は手で優しくねじ込んで行き、ゆるみ止めが効いて固くなった所で工具を使って締め込みます。
ちなみに新しいBBはベアリングの外径が小さくなっている分、工具を掛ける部分にアダプターをかませないと締め込むことが出来ません。
そこで必要になるのがTL-FC25です。
TL-FC25
これを先ほどのTL-FC36と合体させてBBを締め込んで行きます。
TL-FC25は樹脂製なので、工具でBBカップの塗装面が傷つく事もありませんでした。
純正工具なのでしっかり回せます
続けて左側も取り付けてBBの組付けは完了ですので、後は外した時と逆の手順でクランクを取り付けます。
BBカップがシルバーから黒になって、見た目が引き締まりました最後にクランクを回しながら全てのギヤへ変速してみて異常が無い事を確認して作業は終了です。
まとめ
今回は初めてDIYでBB交換をやってみました。
交換前はBBがすんなり外れてくれるか心配でしたが、シマノの純正工具のお陰で無事に交換する事が出来ました。
懸案だったBBからの音鳴りも、後日行った実走で解消されたことが確認出来たので非常に良かったです。
これでまた気持ちよくロングライドが出来そうです。
それではまた次の記事で。

