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コラム

【コラム】ブルべとタイヤの話

今回はロングライド、とりわけブルべを走る時に使うタイヤのお話をしてみたいと思います。

太目&チューブレス化が主流の昨今に私なりの選択とその理由も交えてお届けします。

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ブルべのタイヤ選び

まずは私が今まで使用してきたタイヤを簡単にご紹介します。

【タイヤ遍歴一覧】

メーカー 製品名 種類
Vittoria ZAFFIRO 700×23c

ZAFFIRO 700×25c

クリンチャー
Panaracer RACE Type-D 700×23c クリンチャー
MAVIC YKSION 700×25c クリンチャー
Continental Grand Prix 4000 700×25c

Grand Prix 5000 700×25c

クリンチャー

この表を見てもわかる様に、全てクリンチャータイヤです。

それもふまえて結論から先にお伝えすると、私がブルべを走る上でベストと考えるタイヤははContinental GP5000CLです。

Continental GP5000CL

 

旧モデルのGP4000の頃から使い始めて、ブルべから週末のサイクリングまで、かなりの距離を走って来ましたが、ずっと使い続けています。

ではなぜGP5000を選ぶのか?ブルべを走る上でこのタイヤにした理由も一緒にご説明したいと思います。

Continental GP5000CLを選ぶ理由

チューブレスがトレンドの時代にクリンチャーを選択するには理由があります。

理由1.耐パンク性

GP5000を使い続ける一番の理由はパンクしない(正しくはし難い)からです。先代のGP4000から使い続けて数年間、ライド中のパンクは一度もありません。

トラブルをしいて上げるとすると、サイクリング後の洗車時やメンテナンスの時にサイドカットしているのを発見して交換した事が数回あります。

それでもライド中はパンクで修理を強いられた事が無く、全て無事に自宅まで帰り付けています。

メーカーの説明によるとベクトラン繊維というものを高密度で織り込んであるので、タイヤのケーシングがしなやかになり、耐パンク性能が向上しているとの事です。

理由2.リカバリーのし易さ

チューブレスが流行りのご時世ですが、トラブル対応の観点からブルべを走る上で私はクリンチャー一択です。

理由は簡単で、チューブレスタイヤで走っている時にシーラントで塞がらない穴やサイドカットが発生した場合、一発でDNFになるからです。

そんな時はチューブを入れれば良いと言われるかも知れませんが、ブルべの最中にシーラントでベタベタのホイールにチューブを押し込む作業なんてしたくありません。と言うか無事にチューブを収める自信がありません。

それならば初めからクリンチャータイヤで予備チューブを携行した方が作業も楽です。

サイドカットはタイヤブートで復旧し、万が一チューブを使い果たしてもパッチでチューブを直せば再スタートが切れます。

乗り心地が良かろうが、軽量だろうが、大きなパンク一発でリタイヤに追い込まれる様では使う意味がありません。

シーラントの状態を定期的にチェックしたり、ホールとタイヤの相性を気にするのも煩わしいのです。

使いもしないで何を言うと言われるかも知れませんが、それでも私はクリンチャーを使い続けるでしょう。

理由3.グリップ性能

タイヤの重要な要素の一つであるグリップ性能ですが、ハイエンドモデルとあってGP5000には一切不安はありません。

勾配のきつい荒れた路面のダウンヒルも何度となくこなして来ましたが、スリップダウンした経験は皆無で、荷物でバイクの重量が増すブルべでも良い仕事をしてくれます。

これはContinentalが開発した「Black Chili コンパウンド」を使用しているからで、タイヤ表面に通常使われるよりも細かいカーボンブラック粒子を使用し、しなやかさと転がり抵抗の低さを両立しているからだそうです。

Black Chiliコンパウンドの効果は絶大!

 

改善が必要と思う所

絶大な信頼を置いているGP5000ですが、全てにおいて完璧と言うわけでは無く、いくつか改善して欲しい所もありますので上げておきたいと思います。

1.細めのサイズでは硬さを感じる

現在は25C以上のサイズが主流となっているので特に問題ではありませんが、23C等の細いタイヤ幅の場合は硬さを感じやすい様です。

私は25Cを使っているのでそれほど硬く感じる事はありません。これはエアーボリュームも大きく影響していると思われますので、現在主流になりつつある28Cやそれ以上のサイズなら全く問題は無いと思います。

2.タイヤをはめるのが大変

これは良く聞く話ですが、確かにGP5000はタイヤの着脱に少し苦労します。

ある程度慣れも必要かと葉思いますが、MAVICのYKSIONがタイヤレバー無しで簡単にはまってくれたのを思うと、もう少しはめやすくなって欲しいところです。

ちなみにYKSIONも非常に良いタイヤですが、グリップが良くしなやかな分パンクには少し弱いと感じました。

現在はモデルが新しくなりYKSION PRO UST 2 チューブレスレディタイヤへと進化を果たしていますので、機会があればまた履いて走ってみたいタイヤです。

Continental GP5000CLへの評価

評価:

それほど多くのタイヤを履き比べて来たわけでは無いので、あくまで私個人の偏った感想となってしまいますが、ブルべを走るのなら今後もタイヤはGP5000一択です。

それくらい信頼していますし気に入って使っています。

お値段が高目で財布へのダメージが大きいのが辛い所ですが、安心を買っていると思う事にしています・・・

まとめ

正直チューブレスタイヤについては使った経験が無いので、食わず嫌いの意見になってしまい申し訳ありません。

決してチューブレスを否定しているわけでは無いので、そこはどうぞ頭の固い熟年サイクリストの意見と思って、参考程度に聞き流してやって下さい。

現にレースの世界では、多くのトッププロがチューブレスタイヤで走っており、これはひとえに性能的優位性を物語っているのだと思います。

ただレースとは比べ物にならない距離を走るブルべの世界では話が変わるという事です。                    全てにおいて自己完結が求められるブルべではチームカーのサポートは受けられません。

パンクしたらメカニックが飛んで来てホイールごと交換とか、場合によってはバイクを乗り換えるなんて事も出来ません。

戦場が変われば使う武器も変わるわけで、やはり私はこれからもクリンチャーのGP5000を使い続けて行こうと思います。

それではまた次の記事で